日本に古くからある『米ぬか』
蔵元の雫に含まれる4つの美肌成分の中に「米ぬか」があります。
米ぬかとは、お米を精米する際、玄米の表面を削った際に発生した粉のこと。
お米を主食とする日本人にとっては、ぬか漬けや肥料など、日常的に目にすることが多い存在です。
今回は古くから愛される米ぬかに含まれている成分や、スキンケア効果についてご紹介します!
米ぬかに含まれる美容成分
日本で古くから親しまれる米ぬかは、食べ物としてはもちろん、美容目的としても親しまれてきました。
綿や絹などの布製の袋に米ぬかを詰めて、石鹸のように顔や体を洗うことができる「米ぬか袋」や、
ドラックストアなどでよく見る「米ぬかパック」などは、日本で古くから愛されている米ぬかの使用方法です。
天然由来成分のため、敏感肌の人でも安心して利用できるのも、魅力のひとつです。
そんな米ぬかには、どのような美容成分が入っているのでしょうか。
- ビタミンE
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、体内に生じた活性酸素による酸化を防ぎ、肌の老化を防ぐ役割があります。
また、肌のターンオーバーを促進し、シミなどの肌のくすみを改善し、肌のバリア機能を整えて、肌のうるおいを守る効果があります。 - リノール酸
リノール酸とは、植物油からしか抽出することができない成分です。
角質から水分の蒸発を防ぎ、お肌を柔らかくする効果があり、さらにシミのもととなるメラノサイトへ作用し、メラニンを作らせない効果もあります。
抗炎症作用で、ニキビなどの肌の炎症を防いでくれる役割も持っています。 - セラミド
セラミドとは、「天然の保湿成分」とも言われており、もともと人の肌にも含まれている、角質層に存在する細胞間脂質の主成分のことをさします。
細胞間脂質がセラミドで十分に満たされていると、肌のうるおいやバリア機能が保たれます。
そうすることで、肌のキメが整い、ふっくらした肌へと導いてくれます。
年齢を重ねるごとに減少していく傾向があり、50代では20代の約半分にまでなるとされています。 - フェルラ酸
フェルラ酸とは、植物ベースの抗酸化物質で、主にシミ、シワ等の加齢に伴うトラブルを防ぐ、アンチエイジングの効果を期待できます。
また、フェルラ酸は、他の抗酸化成分とうまく機能する働きがあり、ビタミンCなどの不安定な構造の成分を、安定するのを助けてくれます。 - コウジ酸
コウジ酸は、メラニンの生成を抑える美白効果や、肌の老化ダメージを防ぐ抗酸化作用、肌トラブルを防ぐ抗菌作用などがあるとされています。
更に、年齢とともに増える黄ぐすみにも効果的で、肌の黄色化や透明感の低下を改善し、美しい肌へと導きます。 - フィチン酸
フィチン酸は、薬品や歯磨き粉などにも配合されている、穀物や豆類に多く含まれる植物由来の天然成分です。
日常生活で蓄積される有害物質や化学物質を除去する、キレート作用が期待でき、肌トラブルを防ぐ効果を持っています。
米ぬかのスキンケア効果
様々な成分が含まれる米ぬかは、天然由来でありながら、お肌を美しく健やかにする効果があり、現在でも米ぬかの美容効果が科学的に証明されています。
では、具体的にどのような効果が期待できるでしょうか。
- 保湿効果
米ぬかに含まれる植物性のセラミドが、高い保湿力や保水力、肌のバリア機能を高める効果を持っています。 - 美白効果
米ぬかに含まれるフェルラ酸が、シミやそばかす、くすみ等の原因となるメラニンの生成を防ぎ、肌に透明感を与えてくれる効果があります。 - エイジングケア
米ぬかに含まれる抗酸化作用のあるビタミンEやフェルラ酸が、肌の酸化を防ぎ、シワやたるみなどの肌の老化を防ぎます。 - ハリ、弾力を与える効果
米ぬかには、肌を作り上げたり、コラーゲンの生成を促すアミノ酸が多く含まれています。
コラーゲンが肌にハリ、弾力を与え、肌のたるみの改善や予防にも効果的です。 - ツヤを与える効果
米ぬかは、スキンケアとして取り入れることで、美白や保湿に優れた効果を発揮します。
それにより、乾燥などによる肌の肌のごわつきやくすみ等も防ぎ、肌にツヤを与えます。 - 肌のキメを整える効果
米ぬかに含まれているセラミドやアミノ酸が、肌の保湿を助け、バリア機能を正常に保ってくれることから、
乾燥による肌乱れを防ぎ、肌のキメも整うようになります。 - 敏感肌にもやさしい
米ぬかは天然成分でできているのため、比較的刺激が少なく、敏感肌の人でも取り入れやすいのが特徴です。
まとめ
今回は米ぬかの美容効果についてピックアップしました。
米ぬかといえば、ぬか漬けなどの食品としてのイメージが強いと思われますが、スキンケアとしても大変高い効果を発揮してくれます。
古くは江戸時代から活用されてきた米ぬか。本来捨てられてしまってもおかしくない米を精米する際にできてしまった副産物です。
SDG’sが注目されている今だからこそ、日本としての魅力が光る美容法といっても良いのではないでしょうか。
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